『上野千鶴子のサバイバル語録』
1番刺さったのは下記のような言葉。
親業のゴールは、子に「あなたはもう要らない」と言ってもらうこと。
私は、私の親に対してはいつでも「あなたはもう要らない」と言える。
それは仲違いしているからではなく、親が私に充分な食事と教育を与えてくれたから。
私の親の親(祖母)はそろってシングルマザー。
私の親は親(祖父)の借金を返したり、兄弟の生活費をまかなっていた。
そんな親なので、今でもあんまりお金がない。
だから子を私立に行かせることはできなかったし、
子に「私たちは新車を買うから古い車はあげるわ」を言うこともできなかった。
これから子が結婚したり家を買ったりしてもそれを資金面でサポートすることはできない。
時々、母は申し訳なさそうに言う。
お金がなくて悪いねと。
周囲に、子が結婚したり家を買う時にお金を出す人が多いからだろう。
でも私は、
遺伝性の高脂血症気味の私に配慮して食事を作ってくれ、
大学に進学させてくれただけで充分だと思っている。
動ける体(食事によって)と考えられる頭(教育によって)があれば、この先例えば定職を失ったりしても、何とかなると思う。
お金が残せなくても、もっと他のものを残せることだって(時には残せることの方が)すごいのにね。
やっぱりお金は、目に見えるからでしょうか。