『女ひとり寿司』湯山玲子
日本にあるお寿司屋さんの、店内での話。
なのにまるで秘境の旅行記を読んでいるような、知らない世界を覗くワクワク感がありました。
独特の文体は、読む人を選ぶかもしれない。
でも私はすーっごく面白かったです。
女がひとりで高級寿司店に行くことに対する、世間の目。
そこに潜む、日本社会に根深く残る男性観・女性観。
そして“寿司”という食文化の奥深さ。
おいしい寿司、食べたくなりました。
ひとりでも何でもいいから。
うまいものを食べる!
生きることを楽しむ!
読み終わった後は、そんな気持ちでいっぱいになっていました。